創芸出版アーカイブ
  • 大気からの警告
    温暖化の脅威と京都議定書

  • 環境・エコロジー 1,600(定価)
    著者 井田 徹治 (共同通信編集委員)
  • 初電子書籍化 書籍データ 2000年4月発売 品切
    ISBN 4-915479-58-7

  • 頻発する異常気象!その原因である地球温暖化の危機をはたして防げるのか? 地球温暖化の主な原因である「二酸化炭素」の排出量削減を目指して 世界各国の首脳が激しい議論と駆け引きを繰り広げた「地球温暖化防止京都会議(COP3)」の すべてを徹底的に取材した現役科学記者が人々の良識に訴える警告の書。


目次

第一章 地球温暖化の科学と政治

1995年11月マドリッド IPCCと枠組み条約/温室効果とは 実はなくては困る/ 厚くなる毛布 熱くなる地球/温暖化で懸念されること/科学者の指摘/国際政治の舞台へ/ 条約前夜 積極的な国々と消極的な国々/動き始めた国際政治/地球温暖化防止行動計画/ 大きな山場 90年11月/第二回世界気候会議/閣僚宣言/条約交渉は紛糾続き/ 交渉の遅々たる歩み/条約の締結/条約の歩み/第一回締約国会議 今のままでは不十分/ コンセンサス/建設的なあいまいさ/日本が誘致声明/IPCCの第二次報告書/ 第一作業部会 人為的な温暖化/第二作業部会 温暖化の脅威と対策/ 第三作業部会 公平さとは/南北対立の芽/統合報告書 今後の前進のために/ ノンリグレットは超えられるか/第二回締約国会議 閣僚宣言と法的拘束力/京都へ/ 米国の姿勢/第五回AGBM 交渉の行方に暗雲/第六回AGBM 欧州の数値目標とEUバブル/ 第七回AGBM 日本が京都を壊す?

第二章 すべては京都会議で

1997年10月ボン 京都会議への迷走/IPCCの特別報告書 地域間の公平性/ 難航した日本の数値目標/日米連携路線/実行可能な削減目標/日本案の内容/ 原発20基が達成方策/公表は大幅遅れ/最後の準備会合 AGBM8/ついに米国提案発表/ 米国交渉団の弱さ?/評判悪い日本案/途上国問題での紛糾/ステートメントでのハプニング/ 非化石燃料は世界の非常識/対象ガスと森林が争点/グロスネット方式/ 対象ガスは3種か6種か/数値目標で進展なし/EUバブルたたき/差異化は同床異夢/ 途上国問題/総理勉強会/AGBM8後の情勢/非公式会合/EUバブル批判が火種に/ すべては京都に/日本の対処方針

第三章 京都会議が始まった

97年12月京都 乱戦の果てに/ネットの紛糾続く/対象ガスでも行ったり来たり/ 日本案も米国案も同じ?/閣僚級会合始まる/COP3・5/各国閣僚が演説/ 米国が交渉をリード/決着へ動く対象ガス/数値目標の議論/差異化へのこだわり/ 蒸し返された森林問題/大転換/会議は米・欧主導?/大きくなる数字/第二幕/ 途上国問題でさらに紛糾/取り組みの強化とは/WRIレポート 途上国の努力/ 議長国日本と途上国/深夜のかけひき/途上国の勝利/クリーンな開発/ 途上国ブロックというフィクション/途上国vs米国/議長国日本の姿/ 議長辞任/議定書概観/他の先進国の目標/温暖化と闘うには/根幹となる数値目標/ 森林吸収の規定/規制の対象ガス/柔軟性条項/排出権取引/議定書の見直しと罰則規定

第四章 オゾン層破壊と地球温暖化

98年5月ウィルミントン 残された代替フロン問題/代替フロン規制と温暖化/ 対象ガス 3種か6種か/HFCストーリー/指摘は早くから/急速に浸透するHFC/ テフロンのフライパン/EUは消極姿勢/米国は6ガス派/日本の姿勢/ 環境庁のシミュレーション/通産省の戦略/日本案決定とその思惑/京都会議での論争/ 進むか国内対策/企業努力と消費者負担/フロン回収の盲点と消費者負担/ 大気はひとつ 地球もひとつ

第五章 COP3からの歩み

1998年10月東京 京都からの歩み/京都会議後の世界/胸を張るEU/ 日本の得たもの 各省庁の自己評価/京都会議の宿題1 省あれど国家なし/ 対米と柔軟性/宿題2 途上国問題/宿題3 森林吸収問題/公表されなかった報告書/ 宿題4 柔軟性条項/排出権取引/共同実施/クリーン開発メカニズム/京都会議後の日本/ 温暖化対策推進大綱/オプションを市民に示せ/省エネ法・温暖化防止法/ その後の世界 米国の署名とCOP4/深夜の議論再び/2002年に発効を/ 失われたはずみ 続くにらみ合い/複雑化する国際交渉 消えたリーダー/議定書の明日のために/ 京都で議論されなかった科学/京都で議論されなかった対応策/今何が必要か/ 市民の貢献/米国抜きでも発効を/遅れる日本の政策/変わる市民の意識/ 熊崎委員会のビジョン/積み重なる科学的証拠/次世代のために/ 炭素収支は大幅赤字/続く未完の議論/最後に